出願人名検索の方法

特許

特許検索を始める上で最初に知ってほしい、J-PlatPatにおける出願人名で検索する方法を紹介します。

なぜ出願人名で検索するのか?

具体的な競合企業を想像したとき、その会社がどのような特許出願を行っているか気になりませんか?

中小企業の場合、自社よりも規模がはるかに大きな企業を想定すると「大企業は当然特許を出しているかもしれんが、中小のうちには関係ないことだ」と思うかもしれませんが、自社と同じ規模の競合企業が特許出願を定期的に行っていることがわかれば、「うちも特許出願したほうがいいのかな?」と思うのではないでしょうか。

以下のことは無料でできますので、まずはやってみましょう。

具体的なやり方

まず、J-PlatPatにアクセスし、「特許・実用新案」にマウスを合わせます。

次に、「特許・実用新案検索」をクリックします。

次に、「検索項目」の「全文」をクリックすると他の選択肢が現れるので、「出願人/権利者/著者所属」をクリックし、調べたい出願人(例えば、マツダ株式会社)を入力します。

次に、「外国文献」のチェックを外します。
これは出願人の住所でも検索するためです。

住所も検索条件に入れることで、県外にある同じ名前の法人を検索結果から除くことができます。

次に、「検索項目」で「出願人/権利者住所」を選び、具体的な都道府県を「住所検索」から選びます。
都道府県名の直接入力はできない仕様になっています。

この時点で、出願人が「マツダ株式会社」かつ「住所」が「広島県」のものに絞られているので、検索を実行してみます。

すると、以下のようになります。

J-PlatPatは検索結果が3000件を超えるものについては表示してくれないので、さらに絞り込む必要があります。

「検索オプション」をクリックすると

「公知日/発行日」という項目があるので、適当に年月日を入れて絞ります。
下記は「2020年1月1日以降に公開になったもの」という意味です。

それで検索をすると、無事3000件未満になったので一覧を表示できるようになりました。

一覧に表示させたい件数が希望の数になるように公知日を調整する必要がありますが、会社によって特許出願の件数が全く違うので、まずは適当に入力してそれから適宜増減してください。

表示された「特開2025-026138」等の文献番号をクリックすることで個別の内容を見ることができます。

これができるようになったら他のキーワードでさらに条件を絞る等、やってみてください。

個々の文献を読むときは上記記事を参考にしてください。

競合他社の特許出願を見つけた後に考えること

競合他社が自社と近い分野で特許出願している場合、単に「特許を見つけた」で終わらせるのではなく、自社の製品・技術に影響するのかを確認することが重要です。

たとえば、次のような点を確認する必要があります。

・その出願が、すでに特許権になっているのか、まだ審査中なのか
・特許請求の範囲が、自社製品や自社技術とどの程度近いのか
・同じ会社が、同じ技術分野で継続的に出願しているのか
・自社が今後開発・販売しようとしている製品と重なる可能性があるのか
・自社でも、競合他社に先に押さえられる前に出願を検討すべき技術があるのか

知財部がない会社では、競合他社の特許公報を見つけても、それが自社にとって危険なのか、参考情報にすぎないのか、自社も出願すべきサインなのかを判断しにくいことがあります。

松本特許事務所では、競合他社の特許出願を見たうえで、自社製品・自社技術との関係や、今後の特許出願の要否について整理するご相談にも対応しています。

(文責:弁理士 松本文彦)

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